★ イワクラサミット参加速報!!★
(03.11.28)
第4回 イワクラサミットが奈良県は山辺郡山添村で、盛大に開催された。聞くところによると会場では500人定員の席が埋まり立ち見が出たらしい。
22日は、まずオープニングセレモニーで、山添村の子供たちによる「布目和太鼓」を披露されその力強いリズム感のある演奏に心地良さを覚え、次に地元でペンションを経営されている藤井哲子さんのシンセサイザ演奏とその娘さんが吹くサックスとの競演。また布目和太鼓とのアンサンブルも新鮮だった。この日の為に「イワクラ」をテーマとされた曲では、ここ山添村の巨石遺構が天空図と重なる壮大なイメージ感を曲にゆだねたそうで、その美しい調べと旋律は来場者に、皆安らぎのひと時を与えていた。
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オープニングセレモニー
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ふれあいホール前の長寿岩とパネルディスカッション
続いて行われた基調講演では、奈良大の水野正好教授が「イワクラと神々の考古学」というテーマで講演された。そもそも「クラ」とは「大事なものを置く場所」を指し『蔵、倉、枕、保倉、鞍』であり、岩クラも神々を祭る場所として全国に点在するようになった。考古学的にもイワクラの周囲で国家的な祭祀が行われていた可能性が考古学的な見地から見受けられる。
現在に至っては、神社、寺院などにその祭祀形態が変わってしまい日本人の持っていた本来の自然祭祀意識は薄らいできてしまったがイワクラの存在意義を改めて問うためにも「イワクラ学会」の設立には、大いに歓迎したいと語られた。
パネルディスカッションでは、「巨石遺構と古代文明」というテーマで歴史作家の鈴木旭氏をコーディネーターに、水野教授、日本暦学会の後藤昌男副会長、京都造形芸術大の渡辺豊和教授、都市計画家で今回のサミットの発起人でもある柳原輝明氏、そして山添村村長 北出清氏が意見交換を交わしながら「巨石文化の理解には世界規模での視点が必要」であり、そのためには「考古学者との意見を交わす場」を増やしお互いの視点からイワクラや巨石文化の研究が進めば新しい見地での発見によりなお一層研究が促進されるのではないかとの主張があった。そのためにもさまざまな分野からなる専門家によりイワクラ研究をより深める「イワクラ学会」の存在意義と早期設立への提案がなされた。
全スケジュール工程終了後は、親睦会場に移動し全国から岩に魅せられた参加者と渡辺、鈴木両氏を囲みアルコールが入った勢いも手伝いさまざまな話題で盛り上がった。また、話のつきない一部のメンバー(当会(笑))は、各自部屋に移動し夜遅くまで自説や議論など夜中まで語り明かした。
当会プレゼンの様子
翌日23日午前中は、参加団体による研究発表をふれあいホールで行った。当会も「祭祀遺跡と磐座」というテーマでプレゼンを行った。各団体の研究発表のテーマは、以下のとおり。どのプレゼンも熱がこもっており活発な質問と意見交換を行うことができた。
恵那山の伝説とイワクラ 山岡イワクラ文化研究会
弁天島海底遺跡 足摺縄文巨石文化研究会
謎の宝庫 東三河のピラミッドとイワクラ郡 古代神都東三河調査会
金山巨石郡と太陽観測 -その仕組みと特徴- 金山巨石郡調査研究会
『イワクラの道』発見?そしてその後 山添村いわくら文化研究会
鍋倉渓
午後は、現地見学会にて鍋倉渓など周辺の散策をした。それぞれの巨石遺構もさることながら神野山山頂展望台から眺望した美しい360度のパノラマは、久しぶりに自然と大地そして紅葉の時期と相成ってその美しさは絶品であった。
明けて23日は、中峰山の巨石遺構と周辺の散策を行った。中峰山は、「山」と名はついているが、山ではなくお寺などで用いられている号のようなものだそうである。この辺りは失われた古代よりの麻織物の継承地なのだそうで、昭和天皇の崩御の際、大嘗祭に用いられる「荒妙(あらたえ)」の織り方をこの地より伝えたと聞く。織物といえば秦氏であるがその関係を知った渡辺氏は、非常に興味をもたれた様でその証拠に、この地は「波多野」と呼称し「神波多神社」という神社が鎮座している。御祭祀は「牛頭天王」でありここら辺りは、個人的にも興味深い事実なので、改めて追跡調査報告したい。
周辺の巨石遺構は、山添いわくら文化研究会様のご尽力で整備され散策しやすくなっており、それぞれ楽しい名称がつけられ親しみやすくなっていた。
岩尾神社 御神体岩の謎の十字ライン
ここで、サミットの日程は全工程終了となり解散となったが希望者だけ別行動で、見残した山添村の巨石郡の散策を行った。我々も名古屋からの新幹線の乗車時間が遅かったので、地元の研究家のご好意で、これから整備予定の名称が無い巨石郡と牛ヶ峯岩屋枡型岩〜岩尾神社の御神体岩を拝見した。その姿は、ふれあいホールに掲示してあったパネル写真で、見てはいたが訪れたものでしか判らないその場所の雰囲気とその大きさにただ圧倒されるがままであった。岩尾神社の御神体岩は、十字に不思議なラインが刻まれておりとても興味深い。いずれ詳細をご紹介したい。
2日目の夜は、イワクラ学会の設立に向けて準備委員が参集し今後の予定について報告があった。来年5月に、大和の地は、奈良県にて「イワクラ学会設立総会」を大々的に開催する運びとなった。
以下は、今回のサミットスケジュール
●会期:平成15年11月22日(土)〜24日(月)
●会場:山添村ふるさとセンター ふれあいホール
11月22日(土)
13:30 オープニングセレモニー
(布目和太鼓、藤井哲子シンセサイザ演奏)
挨拶
14:30 基調講演会/講師:水野 正好 テーマ「イワクラと神々の考古学」
15:30 休憩
15:40 パネルディスカッション
テーマ「巨石遺構と古代文明」
「山添村の巨石遺構」
コーディネーター:鈴木 旭(歴史作家)
パネラー:水野正好(奈良大学教授)
後藤晶男(日本暦学会副会長、東亜天文学会評議員)
渡辺豊和(建築家、京都造形芸術大教授)
柳原輝明(都市計画家、山添村いわくら文化研究顧問)
北出 清(山添村村長) 敬称略
17:40 閉会
11月23日(日)9:00 研究発表及び意見交換
12:00 休憩
13:00 現地見学会(神野山、岩屋桝型)
16:30 終了
11月24日(月・振り替え休日)9:00 現地見学会(中峰山)
12:00 終了
〒630-2344 奈良県山辺郡山添村大字大西151
山添村企画財政課内「イワクラサミット」係
問合せ 電話:0743-85-0416関連 URL :奈良県山添町 HP イワクラ学会(仮)HP 山添村いわくら文化研究会
2003 11.28 (C)超歴史研究会